島根県に移住して、もうすぐ、三年が経とうとしています。

東京都杉並区で生まれ育ち、一般企業で働いていた私は、大学時代に首を突っ込んだ「狩猟」や「ジビエ」の世界が忘れられず、2014年、島根県邑智郡美郷町(おおちぐんみさとちょう)に移住しました。

当時の美郷町は、駆除捕獲したイノシシを食肉利用するために発足した「おおち山くじら生産者組合」が、設立から十年目を迎え、組合員の高齢化に頭を悩ませていました。
また、既存の組合員では、年々厳しくなる野生鳥獣肉の衛生管理基準に対応しきれないこともあり、人材を探していたのです。

そんな経緯があり、友人二人とトリオを組み「おおち山くじら事業」再建のため、島根県邑智郡美郷町に移住しました。

私は、2016年5月に産休に入るまでの約二年間、営業・広報・人事担当として仕事をしてきました。夫(トリオのうちの一人)も三年間、製造の責任者として、イノシシの食肉処理などをしてきました。

そこで、三年間、島根でイノシシ肉を製造・販売してみて感じたことを、下記にまとめました。
主観ですが、興味のある方は読んでみてください。(※ 順次更新予定)

・駆除捕獲した野生動物を食べることと、野生動物を狩って食べることの違い
・国産ジビエブームの到来で、イノシシ肉は「ジビエ」でも「畜肉」でもない存在になった
・野生動物を食べる意味(魅力)を、消費する側も提供する側も、改めて考えてみよう
・理想は自家消費?その可能性を広げる動きが、既に始まっている

ジレンマがあったのか、チャレンジ精神なのか、昨年末に夫が「野生鳥獣肉を製造するプロから、野生鳥獣を捕獲するプロになりたい」と言いだしました。

私のモットーは「その時々のベストを尽くし、変化には柔軟に対応する」なので、夫の転職活動にも賛成です。
無事に転職先も決まり、今春から、香川県に転居することになりました。

まさか自分が四国に住むことになろうとは…新たなチャレンジに、わくわくしています。
私は転居後、育児しながら求職活動を開始しようと思っています。どこかいい働き口があればいいな。
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