半年ほど前、私は、島根県隠岐島の海士町という離島に遊びに行き、和牛の繁殖農家さんと出会った。 そして、「家畜の命を区切る」というテーマで文章を書いた。(『命を区切って分担するからお肉が食べられる。』) その文章を読んで「生産者の数だけ、答えがある」と連絡 ...
あなたはきっと春イノシシの美味しさを知らない。
四月一日、東京都杉並区から島根県に移住した。 狩猟と、そのお肉に関する事業に携わるためだ。 私が移住した島根県の中央部は、低い山々が連なり、森林・竹林と水田・農耕地との距離がとても近い。 人も動物も、山と山の狭間で、そこに流れる川を囲んで生きているからだ ...
命を区切って分担するからお肉が食べられる。
わたしが獲って食べた野生動物にも、生まれて育った過程がある。 だけど、その動物の生まれたばかりの姿を、わたしは知らない。 「お肉を食べるからには、命を落とす行程も知るべきだ。」 だったら、その命が生まれる瞬間も知るべきではないのか…そんな葛藤が生まれてい ...
友人が、可愛がっていた烏骨鶏を食べた。
先日、わたしの友人が、飼っていた烏骨鶏を絞めて、食べたと聞いた。 ただ育てていた烏骨鶏ではない。 名前をつけて、部屋の中で肩や頭に乗せて、一緒に新聞を読んだり、毎日のように写真や動画を撮って、可愛がっていた烏骨鶏だ。 わたしはショックを受けた。 狩猟をし ...
母は、私が狩猟を始めることに反対だった。
母は、私が狩猟を始めることに反対だった。 「スーパーに行けば肉が買えるのに、どうして生きているものをわざわざ殺す必要があるの?可哀想じゃないの?」と言った。 さらに、「お肉には、部落差別とか根深い問題がいっぱいあって、いろんな思想や信仰のひとがいる。あな ...